6月20日。世間がベッカム、ベッカムと騒いでいる最中にその問題作は出た。そう、
ゲームソフト界の大御所コナミが満を持して世に送り出したのはときメモシリーズ最
新作、「ときめきメモリアルGirl’s Side」。私は先週名古屋大須のパソコン街を歩
いたが、その頃には既に、同ゲームが店頭でのPV放映やゲーム体験コーナーを通
じて盛んに宣伝されていた。コナミも販売店も物凄い力の入れようだ。果たして
どんな女性が買うのだろう。いや、そんなありきたりの詮索に興味は無い。問題
なのは、今回新たに追加された新システムである。
気になる追加システムの内容を説明すると、まず始めに、プレイヤーは好きな日
曜日にショッピングに出かけ、男の子とのデートに着てゆくための洋服を買い、さらに
それをコーディネートすることが出来る。洋服のバリェーションは実に200種類にも上
る。これは実に画期的だ。このゲームを男性がプレイすれば、例え虚構ながらも女
の子になった気分で洋服を買えるのである。次に、登場キャラクターとしてプレイヤー
以外に、主人公が攻略する男性キャラだけでなく、友人として女性キャラも登場
し、互いに友情を深めたり、時には意中の男の子を巡って駆け引きをしたりする。
これは男性にとって、先ほどとほぼ同じ理由でおいしい。ひょっとすると、女性どうし
の友情がいかにして破綻してゆくのかを、自分が渦中の人々に交じってじっくり堪能
できるかもしれないのだ。